インターネット上のシュレディンガーの猫
ここ1週間家の外に出ていない。
ツイッターをしていると、ブラックボックス展が嫌でも目に入ってしまう。3日前にインターネットに絶望してきて踊ってしまった原因は、僕の自意識とブラックボックス展のせいなのです。見に行けない僻みもあると思うんですが、この展示嫌いなんですよね。
選別されたりとか、暗闇とか、楽しもうと思って乗っかってしまえば楽しいと思うのですが、そもそもサザエbotがそんなに好きじゃなくて、
三年くらい前の冬に結局サザエbotは渋谷の『やまがた』に現れずに山形県で温泉に入ってて(うろ覚え)嫌、そこまでしたのだから会えよ、お前肉だろ、現実に体がある人間だろ。と思いつつ、やっぱりツイッターから生まれた存在だから顔出さない方が美味しいんですよね。謎の存在!!!って思われ続けた方がずっと遊びやすい。そして好きな人たちはそれを望んでる。それでいいです。
と、思いつつもやっぱり圧倒的にnoなのです。
思ってばかり。
ツイッターで感想を調べただけのまるで意味の無いおおよその予想ですが、
会場の中は暗幕張って遮光した大部屋に鏡とかが置いてあったりする。白い服だとわずかな明かりでも明順応してしまえば暗闇でも人が見えやすいから弾かれやすい。
(それだけでは無いだろうけど、ざっくりしたそれを)アルテマレベルの選別と言っている。
日とか時間によって置くもの変えてみたり音流したり、暗視ゴーグル付けた人が入場者になにかしてみたり、その都度する事を変える。と、みんな暗くてよく見えない+具体的に口外できない署名してるから、ツイッターに上がってくる話がポエムに寄る事によってより必然的にバラバラになってそれが撒き餌になる。
暗闇の中で何でも許さるわけではなく運営が危険だと判断したり、こいつの存在は美味しく無いな、と判断された人は摘み出される。
会期が終わってからも暗闇だった為に嘘つき放題っていう、開催側がひたすら美味しいスペシャル展示。
て、勝手に思ってるんですが、勝手に思ってるだけです。計画書とか企画書とか幾らでも捻じ曲げられますもの、暗闇ですもの。
暗くて怖い思いしたいならハッテン場とか行ったり、田舎の廃屋とかトンネルとか墓とかに肝試しに行く方が絶対楽しいですよ。多分変わんないです。
しかし、行って金払って体験した人が正義だから、それでいいのです。そして、楽しいのがいちばん。楽しめた人が正義、です。
会期が終わった後に
『インターネットの世界を六本木に現界させてみせた!!』みたいな感じでwebの記事とか美術手帳で特集されるようになるのかと思うとほんとに嫌です。見なけりゃいいのです。
インターネットでも現実世界でも誠実な人は誠実だし、そうじゃねえやつはどこでもそうなのだから、勝手にインターネットを定めないでほしい。
ホワイトボックス展をやって欲しいです。
自分も他人も何もかも見え過ぎてたまらなく痛い気持ちになるなにかを。
人が死んだりしない限り(犯罪にならない限り)サザエbot美味しくなってしまうのですよね。
展示に限らず、存在を認知された瞬間から美味しくなる。インターネット上のシュレディンガーの猫みたいですね。
楽しませてくれてありがとう。サザエ。