名前が汚いから嫌だな

変容する便器の日常をお届け

よるのふくらみ

【苦手意識】
女の子を性的に消費する会話をするのが苦手だので男の子たちのコミュニティが苦手だ。
ストレートの男達で群れた時にエロい話せずに済む時ってあるのか?ってくらいそういう話をみんなする。ゲイであるのを隠す以前に、大概みんな女性を物として扱って話をする。武勇伝かのように話す人も居たりして、「俺の(心の)ペニスでっけえだろ?」って見せられても想像してるよりずっと小さくて汚いから、せめて風呂に入ってから出直して欲しい。素直に「チンカスにまみれてますよ」と言えたら楽だろうな。

仲の良い女の子が相手だと猥談は平気で、むしろ楽しいのに、不思議だな、と、考えると、自分は男女のセックスをファンタジーとして捉えてるのかもしれない、この世の最大大手ジャンルの事をそんなふうに捉えているから、健全な男女カプ以外地雷の人と上手く話せないのだろうか、うわ、キツ〜、解釈違いだわ、BL読もう。と思って近所の本屋に行っても田舎なのでそもそもそういうコーナーが無かったりする。山積みになった君に届けを横目に見ながら舌打ちをして家に帰った。

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【よるのふくらみ】
窪美澄の『よるのふくらみ』を読んだ。登場人物は生まれてからみんな、自分たちのちんことまんこ、他人のちんこやまんこに翻弄されていて、「ちんこ!」とか「まんこ!」とか心の中で叫んだり、叫べなかったりしながら生きている。
終盤、勃起不全で悩んでいる(悩んでいたのだろうか?)客に対して風俗嬢が「セックスなんかもうええやん。うちもう一生分のちんちん見たし」と言ってから軽やかに眠っていて爽やかな気持ちになった。許しに近い言葉だ。

そして睡眠というものも許しに近い。

クリストファー・ノーランの映画『インソムニア』の中でも、クリスチャン・ベールが病的なほど激ヤセして演技に望んだ『マニシスト』の中でも、睡眠=救いで、確かに現実でも何かに追い詰められている時は眠れなくて、眠りたい眠りたいと強く願いながら救いを待っているような感覚に近い。

自分の事なのに生理現象はコントロール不能で、化け物に近い。上手くやっていくコツを人生を費やして少しずつ少しずつ掴んできて、毎日少しずつ良くなってきている気がする、錯覚かもしれないけど生まれた時より、10年前より、去年より、一ヶ月前より、昨日より、今日の自分の方がマシに思える(錯覚かもしれないけど)

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【愛とsex特集】
ananって『愛とsex』特集以外の特集あるの?って思ってしまうくらい『愛とsex』(DVD)付きを発刊してるイメージがある。

毎回発売すると気になって、立ち読みをするか、知り合いの女の子が買ったのを見せてもらったりしていた。

でも1回だけ、大学生のときにananを買ったことあるのだけど、その時は『愛とsex』特集では無くて、『妊娠出産』特集のときだった。神田うのの臨月ヌードが見たくて買った本を鼻息を荒くしながら興味津々に眺めていると、読者からのQ&Aコーナーで『妊娠すると腹毛が濃くなるって聴きました』とか『妊娠線ってどうやったら消えますか?』とか悩みにまみれていて、やはり物事には良い面ばかりでは無くて具体的に妊娠大変だなって思った。

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(人間は希望と地獄のWエンジンを搭載していて、希望モードの時は天使にだって神にだってなれるのに、ふとバランスが崩れると、この世の終わりみたいな空気を掴んできて地獄へ引きずり落とす陰の部分を持っていて、産まれたばかりの時はそのエンジンのバランスが限りなくフラットに近いのに、どうしてこんなに差が付くのかってくらい差が付きますね、やばい)
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『妊娠出産』特集を読むと、生物学的にはそういう体(身体としての機能は人間の男用)に産まれた以上、妊娠することや、子供を産んで育てることには人並みに興味があるのだな〜!と思えると、なんか少し安心している自分がいる。

たまには当たり前って言葉にあまえたい。


自分が妊娠することは一生訪れないし、自分が女の人を妊娠させることも一生ないと思うけど、やっぱり妊娠や出産への興味が尽きないので定期的にanan読んでしまう、日曜日。

いちごは全部いちごキー

東京に居た時にレジが2つしかないような、小さなスーパーマーケットでアルバイトをしていた時によく言われた。
生鮮食品(野菜)にはバーコードが付いていなかったので、野菜や果物は全てレジのキーで手打ちしていた。

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バイトを初めて2ヶ月ほど経った頃に、尋常じゃなく店が混んでいてレジに15人程並んでいた。


高速でレジを打ち、価格を伝え、お客さんがお金を用意している間にビニール袋に商品を詰めて渡す、商品を詰めるスペースすら狭いので三人で限界になってしまうから、客数が多い場合はレジで袋に入れて渡さないと店がパンクしてしまう。
商品が多い場合は袋だけカゴに詰めて渡す。

そんなふうにして、客を流していると40代で身長が2メートル近くある白人のお客様が商品をテーブルに叩き付けた。お客様は苛立っているようだった。

20代後半の自分よりも先にパートで働いていた人妻、子持ちの宝生院アイランド(ほうせんいん あいらんど)さんに後から聞いた話によると、どうやら同じビルに入っている歯医者に行っている間の【未会計の商品の預り】を宝生院さんに頼んだところ断られて「ケチだね〜、ジャパニーズは〜、バカだね〜」と機嫌を損ね始めたらしい。

どうやら日本に住んでいるけど、日本人のことは嫌いみたいだった。

カードを使えるか聞かれて「すみません、現金のみなんです」と答えると舌打ちをした。
この時点で、(あぁ、この人、早く店から出ていって欲しいな)と思っていた。
4点程の商品を打ち込み値段を伝える。
財布をゆっくりと取り出し、小銭入れをジャラジャラと漁っている。手間取っているようだったので「〇〇〇円ですね」と伝えると、更に舌打ちした。レジがどんどん混み出す。
残りが端数になった段階でも財布を漁っているので「残り〇〇円ですね」とアシスタントする位の気持ちで伝えると、
「知ってる!分かってる!お前は!!学校出てないのか!?馬鹿なのか?!」と叫ばれ睨まれる。「馬鹿ジャパニーズ…」と呟き財布を再び漁り始める。


周りの人達も異様な雰囲気で静まり始める。


そうしてようやく1分ほど経ち、千円札をレジのトレイに叩き付けられた。
早く出て行って欲しかった。


お釣りとレシートを素早く取って渡した、瞬間、胸のあたりを思いっきり殴られた。

乱暴!!ジャパニーズ!!ワタシ!指怪我してる!!!こいつがお釣り渡す時に私を叩いた!バカ!この!乱暴!!乱暴ジャパニーズ!!!わざとやった!!酷い!!!」と絆創膏をした左手の薬指を見せつけられながら叫ばれた。
怒号が店中の空気を凍らせた。店の裏のカウンターから他のアルバイトや店長がこちらを見ている。

絞り出すかのように「あの、防犯カメラ有りますよ」と咄嗟に声を出すと、更に怒鳴った。裏から店長が「すみません、、うちの従業員が何かしましたか」と言うと「このバカが、ワザとわたしの手に強く小銭を叩き付けた!警察に言ってやる!!」と喚く、店長が疑心を持った目を向けたので「違います、防犯カメラ見れば分かります」と再び伝える。
怒りは収まらず「警察に行ってやる!この店訴えてやる!!(歯医者から)戻ってきたら!店ごと訴えてやる!」と叫ぶと男は出て行った。

店の空気は完全に凍ったままだった。

二つあるうちの片方のレジに居た宝生院アイランドさんは特に助ける訳でも、気遣うわけでもなく「レジ」と一言だけこちらへ言い放つと平然とした顔でレジを打ち始めた。

それでもまだ周りの客も自分も動けないでいる状態が10秒ほど続くともう一言「続けて」と言い、「1240円になります」とお客さんに対して笑顔を作った。


「そんな事で男が止まっててどうするの、給料もらってるんでしょ」と言いたげな態度で続ける、どの客も顔が固まったまま現金を支払い、自分は顔を引き吊らせながらレジを続けた。
何人か会計を済ませた所で店長に指示を受けたバイトの人が「レジ代わります」と言ってくれてやっとの事レジから出て裏のカウンターへ向かう。
足や手や、喉が震えているのが自分でもわかった。


それ以降、その白人男性の客は自分が辞めるまでの半年の間現れなかった。


特にその後、店側にも見ていた人にもケアしてもらえるわけでもなかったが、男も、警察も来なかった。

店長には「こんな事は初めてだよ」とまるで自分の接客に問題があるかのように言われ、警察沙汰になって面倒ごとになる事だけを心配しされたけど「自分もこんなことは初めてなんですが」とこちらから警察に行くかどうか悩んでいる事をその場で伝えたが、店長は嫌そうだった。殴られた胸は痛かったし、深く傷付いたのにその場で殴られた時に店の誰にも慰めの言葉すら掛けて貰えなかった。
バイトを終えて、家に帰ってからメソメソ泣いて、大森靖子さんにTwitterでDMを送った。返信はなかったけど、既読スルーは愛ある証拠。大好き。

仕事から帰ってきてフリーになっているだろう時間を見計らって、母親に電話した。彼氏にもLINEした。

警察に行きたかったけど次の日から舞台に出る関係で京都に行かなくてはならなかったので、警察には行けなかった。未消化な気持ちを抱えたまま京都に着いて、着いたその日から熱と咳が止まらなくなって、本番も、自分のパフォーマンスも散々だった。申し訳ない。


薄利多売のスーパーだったので、客が多いのと、相応のお客様が来るので変わったお客さんは多かったけど、殴られたのはそれ1度きりだけだった。
レジでの接客はそれからずっと怖かったけど、半年続けた。

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小粒だけど濃い赤で存在感のある『とちおとめ』も、大粒でそれだけで嬉しくなるような『あまおう』も、「いちごといったらこの外見よね〜」みたいな苺らしさを体現してる『紅ほっぺ』も、味、外見 共に均整が取れたバランスの良い『あきひめ』も、「香りがいいからこれジャムにするの」と笑顔の素敵なおばさんによく買われていた『きらぴ香』も、リカちゃんが印刷されたフィルムの貼ってある甘い『さがほのか』も、値段は全部おんなじで

「いちごは全部いちごキー」

店長や客からは「いちごは全部いちごキー」みたいに「バイトは全部アルバイト」なのだろうな、と当たり前のことを思う。傷付いたり嫌な思いしても部品だから、スペアは有るのでしょう、故障すると面倒臭いだけで、

自分の性格はA型のいちごを煮詰めて作り出したいちごジャムみたいなA型だと思うくらいA型だと思っているのに、高確率で「血液型何型〜?AB??B?もしかしてO?」と言われる。
何型と言われても「そうだよ〜」って答えると「っぽいよね〜」と言われる。「違うよ、」と否定するのが今は疲れた。

 


そういえば植物に血液型ってあんのかな、考えてもみなかった。どう思います?いちごって何型っぽいですか?

 

強い台風の去っていった家の庭にフランス書院文庫のカバーが飛んできていたので、掴もうと思ったら隣の畑に飛ばされて、ひゅるひゅるとみかんの木の中に吸い込まれて行った。

明日は海に行きます。

いいわね!いいわね!どうでもいいわね!

 

昨日新しい洗顔を使ったらカメムシの匂いがした。

てっきり手で触ってしまったまま洗顔してしまったのかと思って、急いで手と顔を洗ったけど、今日もカメムシの匂いがしたのでカメムシの匂いのする洗顔なのだと思った。

 

夜。寝る前に今日あった出来事を思い返す。

 

【甥が遊びに来ると楽しいけど疲れる。今日は夕方の段階で駄目になってしまった。いたずらばかりするので怒ってしまった。真剣にダメだと伝えてもヘラヘラ笑って聞いてくれない。怒る役割を自分がこなさなくてはいけないのが嫌だ、声を荒げたり「お化けが出るところに連れて行こうね」なんて言いながら甥の脇腹を掴んで暗いところに連れて行こうとするフリをしたりする。思い出してゾッとしている。昔自分が父親にやられて嫌だった事ばかりだ。自分よりも体の大きな人間に、自分のしたい事、興味のある事を訳のわからないまま口で「やめろ」と言われて、やめないと理不尽に近い行動を取られて強制的に止められる。子供である間はそれに耐えなくてはいけない。自分が信じている気持ちのいい行動を取れない。

人間の幸せを奪っている。想像するだけで心が地獄だ、1人の人間に対してする事じゃない。普段家事しながらこの怒る役割もこなしてるのか、母親ってすごいな。愛ってなんだ。自分が怒ると甥は母親に「まま」と泣き付きながら抱きついている、姉はそれを困ったように、でも愛おしく喋りかけている、胸が痛い】

 

胃が痛い。ベッドに体がうまく沈まない。身体が重力が拒んでいるみたいで、仰向けの僕のヘソが天井に向かって進み続けている感じがする。かといって浮遊感を得ている訳ではなく、背骨がしなっては尾骶骨もベッドを拒んでいて、自分の脳みそは昼間の自分の愚行を引き続きトレースし続ける。

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自分は気分が沈んだ時、オナニーをするようにしている。いきなりですよね。でも本題なんです。


自作のエロ小説を書いたり、ゲイビデオを見たり、妄想してみたり、異性愛のAVを見たり、とか、そういう人並みなオカズで自分はオナニーをする。スッキリするし楽しいし、いいことばっかりだ。
オナニー自体で不幸になる人、居るのだろうか?居ると思うけど、とてもじゃないけど考えが及ばない、それくらいオナニーに対して信頼を置いている。オナニーは自分の中で強度が強い行為なのだなと改めて思う。

 

異性愛のAVについて】

 自分の中で思い出深い異性愛のAVは2本あって、1本目は前編後編で350分、最初の女優のインタビューや日本の空港や機内以外は北極大陸で撮影したドキュメントAVで、殆ど現地での自然現象だったり生活だったりで、AVなのにエロがとても少なかった。
後半に女優と現地の人がセックスしたらお互いに情が湧いてしまって、2度目のセックスでは花嫁衣裳と花婿衣装を着て、結婚した新婚夫婦が初夜を迎える雪で作られたかまくらの中でセックスしていた。一番最後、別れ際、車に乗りながら女優が滞在した村の方を見ながら涙を流していたのを見ていたのを見て貰い泣きしてしまった。

 

もう1本は大学の時の同期の男子がAV男優としてデビューしたAVで、大学に居た時からその子の特技が『華道』なのは何故か周知の事実で、デビューした作品を見たら逆さに吊るされた和服の女性の膣を花瓶にして花を刺していた。一緒に見ていた友達は隣でずっと爆笑していた。AVをまた誰かと見たいと思うくらい楽しかった。

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大森靖子さんが半年くらい前に『ドグママグマ』という曲を作っていて、インタビューで「私、AVがとても好きなので、作品のタイトルにAVに関係のある言葉を付けていて、今回はドグマって名前のAVレーベルがあるんですけど、そこから付けました」と言っていて、夢野久作の『ドグラ・マグラ』に絡めて付けたのかと勝手に思っていたので驚いた。

自分はゲイで一般的な成人男性よりは異性愛もののAVに詳しく無いのもあって、ドグマの存在を知らなかったのですが、調べたらハードコアSMレーベルだった。
(女性のことを本気で殴ったり、叩いたり、縛ったり、乱暴に扱う作品ばかりなので苦手な人は調べない方がいいと思います。)

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眠れない夜、今、そうだオナニーをしようと思った時に、ドグマを思い出した。
大森さんが作品にするようなAVレーベルでオナニーしたら幸福に違いないと思って、DMMでしらべた。

現在人気順位1位 の作品『麻生希 淫獣パラノイア』という作品を見た。

このメーカーの名物のひとつはTOHJIRO監督だと自分は思った。インタビューを聴くと女優の事を気になって仕方なくなるような、そんな趣深いインタビューをする。
公式ホームページで見れるAVのサンプル動画のうち4分の3は監督が女優について語っているインタビューで、その中でTOHJIRO監督が「この女優、とても下品です。近年稀に見る逸材で情感羞恥心がない、パワフルで野獣です。でも、本人いっぱい我慢してたことがあったんでしょうね、(彼女の心の)鍵を開けて振り切ってみると…見てもらうのが一番ですね、SMのM、今回のMはモンスターのMですね」と麻生希のことを語っていた。

叩いたり、大声を出したり、「バカ」 と罵ったりする内容のAVは傷んだメンタルヘルスには塩のようで多幸感を得ることが出来なかった。自分にとってエロいことは楽しいことのはずなのに、オナニーはモラルなどクソ度外視して行える聖域のはずなのに苦痛で仕方がなかった。

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昔、本当に許せない事があって、
自分も、許せない相手も、社会的にどうなってもいいから全部ぶちまけてしまおうかな、と思った時に当時好きだった人から

「あなたの事は好きだけど、それは道徳的に良くないと思う」と言って貰えた事が『愛』であった事に1週間前とかにようやく気がついたのだった。

でもだからって自分の行為なんて正当化出来るはずもなく、出来てたらもっと上手く生きれてるし、やだな、神様、この世は地獄じゃんな、かみさま。

 

大学の時、キリスト教の神父の娘とエビフライを食べた時に海老フライの肉汁がビュッと飛び出して口の中を火傷したその子が「キリストのザーメンって感じです、ありがた迷惑」と言っていたのでその位の感覚で神との距離を保っていたい。すっごく大好きだけど、ありがた迷惑ってあるよね。すごくすきなのに、オナニーをしたのに、幸せになれなかった。自分の為だけの行為のはずなのに、誰のためのオナニーだよ。自分のことを圧倒的に肯定したくてブログを書いてるのに肯定感は得られないし、ヘソはちっとも重くならないし、大好きだった人の顔はもう思い出せない。

時間が経ったから朝が来たけど、曇り空で、どうせなら太陽の光で突き刺して殺して欲しかった。

 【死にたい】すらこんなものである事を思い知らされてつくづく生きるのも死ぬのも才能が無いなと思うくらい才能がない。

 

肌荒れさえなければ永遠に眠らないのにね、

 

という永い言い訳、ごめんなさい、愛してます

 

 

 

but Love surpreme しかし 過去は 最低だ

今日、元カレと再会しそうになる夢を見た。元カレが新幹線に乗ってやって来るまでの間、2時間ほど人と会ったり話したり、苦痛の絶頂を迎えるまでの過程の夢だった。苦しかった。

失恋したばかりの時は数ヶ月、毎晩のように元カレが絡んだ夢を見ていた。
築地でタカアシガニを買って高速を爆走して元カレのアパートのドアポストにギチギチに押し込むようなファンシーで可愛らしい夢だけではなく、大親友のような仲のよかった大学の後輩と地元のホームセンターで金属バットと蛍光塗料と超大量のゴキブリを購入して、金属バットで窓ガラスを割って侵入して部屋内で蛍光塗料をぶちまけリアルなスプラトゥーンをしてから大量のゴキブリを解き放って笑いながら蟹を食べに行った、地獄の鬼のような所業を行う夢も見ている。正夢にはしていない。好きでもない人のために犯罪者になるなんて馬鹿げてるし、好きだった人のために犯罪者になるのはもっと馬鹿げてる。


昨日の夜、推定60代の男性にレンタルショップ内で「にいちゃん、金貸してくれねえか」と言われた。無関係の赤の他人から直接的な物乞いをされるのは人生で2度目だ。
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1回目は5年前、市原佐都子のQの『地下鉄』
(このブログ読む人、ここの舞台写真とか好きそうだからURL貼っておくね)http://qqq-qqq-qqq.com/?page_id=269
の観劇に向かう最中だった。
豊島区にて推定70代男性に『パチンコ屋のトイレにサイフを忘れて、すぐに取りに帰ったけどその時には既に無くなっていた。自宅まで帰るバス代が無い、歩いて帰ると2時間かかってしまうからお金を貸して欲しい』と言われた。

幾ら必要か聴いたら(600円)と言われたのでお金を渡した。

おじさんは去り際に「いつかきっと、また会えるよ、その時まで覚えてるから!」と叫んでお辞儀をして町の路地へ歩き去って行った。

そのあと観劇後に知り合いにこの話をしたら「ダメだよ、それ、騙されているよ」と言われた。
お辞儀をした時によれよれのパーカーが擦れて立てたカシャカシャ…という音だったり、太ももに添えられた浅黒い手の甲の色やフォルムだったり、土踏まずの辺りが裂けた小豆色のスニーカーだったり、顔を上げた時の 顔そのものは忘れてしまっているのにそれ以外の事ばかり鮮明に覚えている。

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「にいちゃん、金貸してくれねえか」
「……」
「幾らもってんだよ」
「……」
「…」
「…7枚借りるんで、それギリギリ位ですね」
「減らせば良いんじゃねえか?」
「…」
おじさんは自分より20センチほど身長が低く野球帽を被ってたが、時偶、目に光が、キラキラとは違う、値踏みするみたいなギラついた光が点った目が、チラチラと見える。

怖くなってきたので、おじさんに背を向けて足早に無人レジへ向かう、おじさんは付いて来る。話し掛けられまいと体を右に翻すと右後ろに、左に翻すと左後ろに来るので傍から見たらバスケットボールの動きみたいになっていたに違いないと思う。
キュッキュと音を立てながら無人レジへと到着すると店員がこちらを一瞥してレジから出て、向かってくる、と、即座におじさんは踵を返してDVDの戸棚が乱立する迷宮へと走り去って行った。その様子はさながらオペラ座で神出鬼没の怪人ファントム、或いはジャングルでのプレデターのようで、人間じみていなかった。


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DVDを借りて、外に出る。

レンタルショップの駐車場に蝉が落ちてて、「死ぬの早いな」って思って拾った所に勢いよく乗り込んできた黒い軽自動車に乗った金髪の若者達に「ヒヒィーwww」と全開の窓から煽られて驚いて「ウァ!!」とセミを手放したら飛んでって窓から入ってスーパーボールがバウンドするみたいに軽自動車の中を跳ね回ってた、ヤンキーたちの悲鳴がド田舎の駐車場にこだまする。
悪くないのに悪くなるやつだと思って、本気で逃げた。


「いつかきっと、また会えるよ、そのときまで覚えてるから」


なんでこんな時に思い返すのだろう。最悪だ。
最悪。最悪。超超超最悪だ。

逃げ切って落ち着いてから、今後DVDを返す時や、借りる時、野球帽のおじさんや金髪の若者達に怯えなくちゃいけないのか、と怖くなってしまい情緒が不安定になったから変な夢を見たのだろうか。

変な夢抜けの今朝、寝起きで友達のモイタナナミと電話した。電話口からセミの鳴き声が聴こえる。もぴちゃ(モイタナナミ)は授業をフケていたらしくて「助手の人に見つかったらヤバイんだよねぇ…」と言っていて、お喋りを始めてしばらくしたら、助手の人に見つかったらしくて、「ちょっとごめん!!」のあとに「コラァーーー!!モイタァァァ!!」という助手らしき人の叫び声とともに電話が切れた。

電話の中で「便器くんが前に『自分自身の過去のファン』って言っててかっこいいって思った、私は私の過去が嫌いだから…」って話してくれた。僕は僕の過去のファンだけど、やっぱり過去は最高の芸術かつ最悪最低の地雷だから、日や時間によって感じ方が違う。おとぎ話や昔話も成長すると受け取り方が変わるのと同じだ。今朝は最低だった。良くも悪くも過去は過去。はぁ〜死にてえな。絶対死んでやらないけど。

 

寝巻きに使っているお気に入りのグレーのTシャツが最近臭い。汗をかいてTシャツの内側をフンフンと嗅ぐ、かなしい。
洗濯機に放り込んで半裸のままリビングで紅茶を飲んだ。
ガラス戸の外に昨日の黒い軽自動車が見えた気がして身構えたけど気のせいだった。ため息と自動車が走り去っていく音が混じって消えた。

誰でもいいけど私だけが唯一のナイトで在りますように

朝気持ちよく目が覚めたのにツイッターのホモ垢で最悪な画像

f:id:harubenki:20170705094858j:image

を見てしまい最悪なスタートを切るも大好きな濱口竜介監督が商業デビューするニュース記事を見て最悪が吹っ飛んだ。濱口竜介の新作が観れるのが本当に楽しみです。

しかし本人が希望しないアウティングはクソ…。上の画像を誰が書いたかなんて分からないのですが、一見、ホモファビアの異性愛者の書き込みのように見えますが、僕はこれをゲイのホモファビアの人が書いたのかもなって文章の手触りで感じたんです。つまり同族嫌悪。
興味が無い、もしくは単純に面白いと思う人はビリーの兄貴とか淫夢とか自分の世界とは関係の無いファンタジーな物として消費する形でコンテンツを楽しむと思っています。
上の書き込みには強い憎悪を感じました。世の中、さほど大きくないコミュニティの中でのアウティングやヘイトは大体同族嫌悪から来るもので、規模が大きくなるとフロリダ銃乱射事件みたいになります。詳しくはここで
http://genxy-net.com/post_theme04/614116l/

「自分も他人も怨まないでくれ」なんて僕にはとてもじゃないけど気軽に言えないのです、が、やはりホモファビアを見てしまうと、辛いものがあります。「この人セクシャルマイノリティなの?そうなんだ〜。左利きと同じくらいの珍しさだね〜。」位に思える日本になって欲しいけどまぁ、無理でしょう。
愛を信じてるけど、色んな愛の形があるからな、しかし本人が望まない事をアウティングするのは揉めますよね。自暴自棄になってるからって他人の人生まで壊そうとするなよな…。刺されっぞ…。

アウティングと言えば、松居一代さんがyoutubeで『船越英一郎バイアグラ100mg使った』ってアウティングしてましたが、動画見た時「マジかよ???」って声が出ました。

バイアグラ100mgって日本人には多過ぎる量なんですよ。
普通の薬もそうですが、アジア人に比べて西欧人は体大きいので用量が倍に設定されてたりします。子供が半錠だったりするのと同じですね。
僕も1度興味本位でバイアグラを飲んだ時に訳がわからずに100mg丸々で飲んでしまったのですが、血管が拡がる副作用(副作用自体が薬のメリットなので仕方ない)で頭痛が半端ないし、さらに服用から少しして、お腹痛いなー、って外を歩いていたら自宅まであと100メートルの段階で下痢を漏らしました。ほぼ水でした。セックスどころではない。二度とバイアグラなど使うかと思った位100mgの副作用強いんですよ。
なので普通は輸入したバイアグラ1錠が100mgだった場合はピルカッターで半分にして使うのが一般的(らしい)ので、驚きました。。。
「日本では認可が降りていない」と松居さんは言ってましたが、薬事法的に100mgは日本では製造出来ないだけで、普通に通販サイトで購入出来て、シンガポールから輸入したものが郵便局の国際郵便で届くので、使用や所持や購入は法律では問題ないんですよね。なのでバイアグラ自体に罪はないという…。
最終的にアウティング云々よりバイアグラ擁護になってしまった。。。

生き恥のアウティングは自分でした方が一億倍気持ちが良いので書きました。

 

このハゲーーーーーー!!!!!!!

100円ショップのキラキラが目に刺さってしまい涙を流しながら「永遠にここに居たいな」って呟いたのを小中同級生の松波さんに見られていた。

ダイソーのBBクリームとパウダーファンデとチークが人気で全滅ENDを迎えていたのに一切補充されていなくて基礎化粧品は間口が広いからプチプラ以下でも受け入れてもらえて度量が広い感じでいいな。

反対にリキッドファンデなどの商品は「粉でいいだろ粉で」というおばさんの独り言を受けて肩身狭そうに棚の端でこちらを見てた。

 

俺の大好き(笑)な地元の人たちは今頃子供ポコポコマンで屈託のない笑顔で地元でニコニコしてるはずだったのに、「離婚したい」とかfacebookに書いとらんかったやんかね???どうした?

 鮮やかに見えたのに夢の胸倉掴んでボコボコにされてしまった地元の友達の記事の『いいね』の数が3。

そのあと吹っ切れたらしくて『ベビーカーにチェーンソー デコって旦那の職場に乗り込んで5人血祭りにあげた』って書いて『いいね』の数が12万を超えていた。その生き方でいいのか。

 

田舎の人間の性格が悪いんじゃなくて、性格悪いやつが田舎に居ただけじゃんかね?さっさと『尼寺に行け´17』としてデビューしてほしい。研修生期間はおしまい。ハローハロー。

 

『顔とスタイルが悪くないのでB系ファッションとゴールドジムのタンクトップ以外のファッションで悪くなりようが無いんだ』けど悪くないだけで良い訳では無いという言い訳。

 

現在逃亡中の松居一代さんのブログの影響を受けてたまには心の赴くままに、綴ってない。本当は何も考えない。アホとかカスとか死ねとか好きとか愛してるとかすら無く、明日は今日より涼しいといいな、くらいの希望を抱いて冷蔵庫を開け閉めしてる。

 

たまには訳わかんなくてもいいでしょ。

 

 

寝起きで城

土曜も終わりかけ、あと30分で日曜日になろうという時間に近隣県に住んでいる友達のKくんからLINEがきた。
「車を運転して家に帰る途中だったんだけど、眠すぎるから泊めてほしい」と言われた。

僕は今、二世帯住宅の片側に1人で住んでいるので、夜中でも家族の迷惑にはならないだろうと思って承諾した。

1時間ほどして、家の前に車が停まった。ステッカーがベタベタと貼られた白いDAIHATSUの軽からKくんが降りてくる。天然パーマでメガネを掛けている。若い頃の庵野秀明に似ているな、と思った。
右側の骨が曲がっているのか、脚の長さが違うのか、両方なのか、本人に聴いたことがないのでわからないが、友人は歩く時にひょこひょこと内側に入った右足を引きずるように歩く。
その歩き方ですらなんだか懐かしくて笑えた。
「笑ってんじゃねえよ」とドスの効いた声で言われてもっと笑ってしまった。

悪い事じゃないはずなのに家族にバレるのが嫌で一階の窓からKくんを入れた。

「実家から家に帰る途中なんだけど眠くなっちゃったの、赤ちゃんなので、ごめんでちゅ」「でちゅ…?」

取り留めもなく会っていなかった1年の間の出来事を朝4時過ぎまで語り明かして、眠気がピークに達したのでベットに潜り込む。寝具が1式しかないので必然的に同じシングルベットで眠る。大の男2人にシングルベッドは狭くて必然的に温もりを感じるような体制(ご想像にお任せします)になる。

ベッドの上で四年間付き合っていたけど去年別れた彼女との話を聞いた。「あなたと付き合って好きが分からなくなったって振られた」と言われたけど、僕も他人自身の好きなんて気持ちが明確に分かっている訳ではないので、へぇ、そうなんだ。と適当に濁す。
「明日何時に起きるの?」「昼過ぎに用事があるから12時までに出れれば…」「じゃあ10時とかに起きる?」「うん」「そっか、でも俺スーパーヒーロータイム見たいから七時半前に起きるけど気にしないで、」「うん」「おやすみ」 返事が無い。 雨の音が聴こえる。
目を瞑って久々に感じる人の温もりを噛み締めながら、「寝るとき寂しがり屋になるからお母さんと一緒に寝たくて、小学生くらいまで母親の布団に潜り込んでたけど、昨日やんわり断られて1人で寝たんだよね」という話をしたら「マザコンかよ気持ちわりいな」と中学生時代のクラスメイトに罵られたのを思い出した。論点がズレてるから何も思わなかった。1番身近な他人が母親だっただけだから、別に肉親だろうが異性だろうが温もり自体に明確な差などないよな、互いの心理状態の違いはあるけど、などとグチグチ思い返しながらウトウトしていたら意識が途切れた。

瞬間、起きろと体を揺らされる。アラームが鳴らなかったのだろうか、それとももう昼過ぎになってしまったのだろうか、それにしたって一瞬過ぎる、身体がまるで休まっていない。
「腹減ってねえ?」「へっ、…は…」「モスバーガー食べたいんだけど」「う…うん…」「7時から空いてるっぽいし、行こうよ」拒否権なし、カーテンを開けるとまだほのかに暗い、雨は止んでいた。

着替えるかどうか悩んだけど朝ごはん位、パジャマで食べたって許されるだろうと思ってパジャマのまま外に出たけど失敗だった。

雨に濡れた田舎のアスファルトをシャリシャリと進んでモスバーガーに到着する。
Kくんは店員のお姉さんが朝から元気いっぱいに「ィ!イラッシャイ!!!マセ〜〜!!!」と挨拶をされていたのに、僕が注文する時は「いらっしゃいませ」と言われた。丁寧。
開店1号のお客さんには元気よく挨拶をする決まりが有るのかもしれないと思っていたけど、次に入ってきた老夫婦には「ィィィ!イラッシャ!!!マセ!」と挨拶をしていたのでそうじゃないらしい。なぜ。パジャマだから。か?

食べ終わって外に咲いているアルストロメリアの花を見ながら(花言葉はエキゾチックだったよな、あ9レンジャーは見れないから、ギリギリ仮面ライダー途中から見てぷいきゅあ…)と算段を組んでいたら「行こっか?」と声を掛けられる。

車が動き出す。走り出して5分程して家に向かうはずの道とは別のルートに進んでいることに気が付いて、どこか寄ってくの?と聴くと、名古屋城に行くよ。と言われた。

???

「なんで…?」「鯱ってほんとに金色なのかな」「え、」「鯱ってほんとにいるのかな、寿司ネタで見たことないよね」え、答えになってなくない??なんで朝から城なの???鯱って寿司ネタというか、現実にいなくない?ユニコーンとかと同じジャンルの生き物でしょ?え?と疑問が尽きないまま、名古屋城の近くまで到着したのが8時過ぎで、まだ駐車場も城自体も閉まっていた。
このまま待ってから城見るのかな、と思っていたら、カーナビをぽちぽちと打つと「うん…」と呟いてからKくんはまた車を走らせ始めた。「今から犬山城に行くぞ」と宣告され高速に乗る。カーステレオから星野源の『Crazy Crazy』が流れている。「待ってる時間が勿体無いからな〜」と言われたけど「エキゾチック〜」としか返せなかった。

城前に付いて入場券を買おうと財布を取り出すと「あ、いいよ、無料だから」と言われる。Kくんは手帳を受付の人に見せると『特』と赤いスタンプの押された入場券を2枚貰っていた。
「あ、言ってなかったけ、生まれつき小児麻痺で障害者手帳2級貰ってるの」「え、そうなの?」「そうなの」知り合って1年くらい経つけど初耳だった。「普通みんな聴いてくるから答えるけど、夏くんには聞かれなかったし」
あ、と気が付いて「じゃあ車に貼ってある白い『特2』って文字のステッカーって…」
「あれ?あれはパトレイバーだよ」小児麻痺関係なかった。

城門が開いて入場券をもぎられて門を潜ると国宝の犬山城が姿を現す

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歴史ある城とはいえど、パジャマ姿のノーパンが天守閣に登ったのは初めてなのではないか、罰当たりだ、歴代の城主の霊に怒られたらどうしようとドキドキした。


城を降って城下町に向かう途中の神社の入り口にハートマークの絵馬が並んでいた。
絵馬の表に『縁』と書かれていて、裏にお願い事が書かれていた。

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Kくんは何枚かの絵馬を表に直すと「お願い♡神経衰弱しよう」と言われた。???
「絵馬を2枚捲ってお願いの内容が被ってたら死ぬの」「え、それ神経衰弱というか黒ひげ危機一発じゃない?」
3回ほど捲るとKくんは死んでしまった。死因は『幸せになれますように』という超絶対的に漠然とした願いだった。
城下町にあった、からくり館や戦国時代の資料館などを見てから帰った。

来週海で遊ぶ約束をしてから家に送って貰って解散したけど結局なぜ城を見たのかわからないまま眠った。

家族には友達が泊まったことも、モスバーガーを食べたことも、城に行った事もバレてない。悪い事じゃないのに話さなかった。